劇場からの失踪

映画をこよなく愛するArch(Ludovika)による映画批評 Twitterもあるよ @Arch_Stanton23

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殺人鬼の茶番劇を下す絶対の法廷「テッド・バンディー」劇場映画批評5回

劇場で観た作品を"ネタバレなし、短め"にまるで陪審員の前で大立ち回りするかのように書き連ねる劇場批評回「劇場から失踪」第5回 ――――――――――――――――――― 「極めて邪悪、衝撃的に凶悪で卑劣」法廷で判事が最後に彼の残忍さを表した言葉である。美しい美貌とIQ1…

神,そして対立者との対話 『2人のローマ教皇』

―――――――――――――――――― 2人の教皇が存在するという異例の事態。これは現実で起こっていることで、何故そうなったのか。そこには二人の聖職者、対立した思想を持つ彼らの"対話"があった。 ―――――――――――――――――― 目次 CAST 対立と対話 友情作品としても面白い CAST …

愛は万能じゃない。不可逆な人間関係を描く 『マリッジストーリー』

――――――――――――――――――― 結婚は終着ではなく始点なのだと人は言う。 愛は全てを包みこんで、全てを解決するのだ。 しかし、それら全ては些細な事で壊れて...いや、それはきっかけに過ぎない。長い間で積み重なった不満は愛で包んであったその現実を曝け出す。 …

浜辺美波無双 「屍人荘の殺人」劇場映画批評第四回

劇場で観た作品を"ネタバレなし、短め"にまるで3流探偵の迷推理のような戯言を書き連ねる劇場批評回「劇場から失踪」第4回 ――――――――――――――――――― 「え、浜辺美波可愛いな...」と、葉村譲とシンクロするように心の声が終始漏れながら約120分。 2人のホームズと…

松岡穂香の透明感が物語る日常 『わたしは光をにぎっている』劇場映画批評第二回

劇場作品をネタバレ少な目で簡単に紹介する映画批評回「劇場からの失踪」第二回 ――――――――――――――――― 劇場を後にし、今駅のホームにいる。ここには多くの人の営みがある。その営みが、普段はなんでもない世界が、何だか眩く見える。拳を握りしめ、空にかざした…

ビッグになって帰ってきた奴らのとどめの一撃『ゾンビランド-ダブルタップ-』劇場映画時評第一回 

劇場作品をネタバレ少なめで簡単に紹介する映画時評回「劇場からの失踪 」 第一回 Zにより終末を迎えた世界(ゾンビランド)を彼らは誰よりも謳歌する! 前作のあの一撃目を超えるぶっ飛び感! 紛うことなきのトドメの一撃!正にダブルタップ! 目次 CAST 10年…

『ビューティフル・デイ』-ホアキンの見せるもう一つの内なる狂気と語らざる美-

――――――――――――――――――― 過去に脅かされ、呼吸が出来ない。体を蝕む過去は現実を侵食し生きる実感を奪う。そう、俺は本当はここにいない。 だがあの出会いで変わりはじめる。暴力的で狂気が滲む夜、彼女に出会う。 かつて我々が「レオン」「タクシードライバー…