劇場からの失踪

映画をこよなく愛するArch(Ludovika)による映画批評 Twitterもあるよ @Arch_Stanton23

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『マッシブタレント』劇場映画批評124回 断絶ではなく、信頼を選び続ける。そしてダイレクトに愛を叫ぶ

とにかくびっくりするほどファンの為の映画なのだ。ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジを演じる映画でありながら、ニコラス・ケイジの為の映画ではなく、"彼のファンの為"の映画なのだ。

『長ぐつをはいたネコと9つの命』劇場映画批評123回 "自分らしさ"の解体の先にあるヒロイックさ

ドリームワークス作品の前作、『バッドガイズ』を超える面白さ! そして前作『長ぐつをはいたネコ』を超える面白さ!! 期待値は高くなかったが、今年最高のアニメーション作品であろう『スパイダーバース アクロス・ザ・ユニバース』と双璧を為すことは間違…

『世界の終わりから』劇場映画批評122回 大きな絶望と微かな"福音"

映画の冒頭、ポスターのイメージから圧倒的に乖離したモノクロで映される侍達の殺し合う時代劇的な映像に衝撃を受ける。現代劇じゃなかったか?と頭をよぎる間もなく、その映像の良さに目を奪われた。 完全なモノクロではなく寒色を少し残し、赤色がアクセン…

『ノック 終末の訪問者』 劇場映画批評121回 ロールを与えられた者たちの終末

大傑作大傑作大傑作!!!! シャマランの作家性である「見えざる事物との対峙」と「ロールを割り当てられた者達の物語」がフルスロットルで駆動していることに大興奮するだけでなく、会話ばかりのワンシチュエーションスリラーを極端なズームアップやインア…

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』劇場映画批評120回  今の人生を受け入れる

大傑作。本当に大好き。 1回の観賞じゃ絶対飲み込みきれない情報量。場面毎のテンションのアップダウンも激しくて、感情の浮き沈みがどう組み立てられているかも1回じゃ飲み込めない。それ故にか、シンプルでストレート結論やド派手な映像表現のみが心に焼き…

『フェイブルマンズ』映画の暴力性 劇場映画批評119回

大傑作。 最近特に「映画に関する映画」というのが続けて公開されている。それについては『エンパイア・オブ・ライト』のレビューで簡単に整理したので割愛するが、 本作はそれらの作品と完全に異質なことをやっていて、明らかに異常だ。

『The Son /息子』親もまた息子 劇場映画批評118回

本作は2021年の米国アカデミー賞を賑わせた『ファーザー』の監督、フローリアン・ゼレール監督の最新作である。元々監督本人が携わった戯曲に家族三部作(The father ,the son, the mother)があり、その二作品の映画化ということである。 三部作ということ…