劇場からの失踪

映画をこよなく愛するArch(Ludovika)による映画批評 Twitterもあるよ @Arch_Stanton23

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『プアン友達と呼ばせて』人生最後のカクテル 劇場映画批評72回

今回紹介するのは、『プアン/友達と呼ばせて』である。監督は『バット・ジーニアス』のバズ・プーンピリヤ監督、エグゼクティブ・プロデューサーにはあのウォン・カーウァイが関わっており、二人の作家性が見事な化学反応を見せた作品になっている。 では早…

映画批評『ジュラシックワールド』-インドミナスレックスの悲哀-

今回紹介するのは2015年公開の『ジュラシック・ワールド』である。スピルバーグ監督の手掛けた『ジュラシックパーク』シリーズの正当続編として始まったシリーズの第一作である。新作に向けて久しぶりの鑑賞をしたので少し書いていこう。

『女神の継承』人を救うためには何ら機能しない 劇場映画批評第71回

今回紹介するのは『チェイサー』『コクソン』といった作品で製作,プロデューサーを務めたナ・ホンジンが手掛ける『女神の継承』である。『コクソン』の祈祷師・イルグァンをモチーフに幾段もパワーアップしたのが衝撃作が本作である。では早速語っていこう。

映画批評『仮面/ペルソナ』-「本当の自分」なるものは本当にあるのか-

ペルソナという題を持つ本作は、表情や感情等、一個人を定義する大多数を、あたかも映画(フイルム)かのように、人というスクリーンに投影する行為に他ならないとアルマとエリザーベットの同化への道程によって描いている。 アルマは看護婦で、エリザベート…

『グレイマン』最後にはドーンッ! 『コマンドー』でした!!! 劇場映画批評第70回

今回紹介するのはMCU作品で名を挙げたルッソ兄弟による新監督作品『グレイマン』である。主演にライアン・ゴズリング、そのライバル役としてクリス・エヴァンスをキャスティングし、スリリングなスタイリッシュアクションに仕上がっている。特にクリス・エヴ…

『こちらあみ子』何かが終わったけどまだまだ続くよ 劇場映画批評第69回

今回紹介するのは、『こちらあみ子』である。 衝撃。何に衝撃を受けたのかというと、自分が本作を観ていて思い出したのがアピチャッポンの『メモリア』と『二トラム』だったからだ。ただそれは映画の外形をなぞって感じた感想で,中身は全くもって違うので本…

『X エックス』sexは若者の特権行為なのか 劇場映画批評第68回

今回紹介するのはA24Filmが送り出す新作ホラームービー『X エックス』である。既に三部作が構想されており、その第一作が本作だ。 第一作がコケたらどうするのか、かなりの自信作と受け取ってよいのか、とハードル高めで劇場に足を運んだが、これが思いのほ…